一見、和菓子のような苺をもらったのです。肌色が白く、種の色は赤い。「初恋の香り」という土産菓子のような名の苺です。
一種のアルビノだろうか?遺伝子疾患を人為的に固定し、アルビノを量産しているのだろうか?安全性に問題は無いのだろうか?
見た目は決して旨そうではない。白肌の上の赤い種が、髭の剃り跡から血が滲んでいるようで、見れば見るほどグロテスクです。
口に入れた瞬間、やわらかな甘みが広がり旨いような気がする(味の無さそうな外見とのギャップが実際以上の甘みを感じさせるだけかも知れない)ものの、それだけ。酸味は全く無く、味に奥行きが感じられない。口当たりは良いが、旨くはないのです。
この苺の価値は、味ではなく、物珍しさ(話題性)にあるのでしょう。決して否定しているのではありません。話題を提供するという事は、人と人とのコミュニケーションの促進において大きな意味を持つのですから。
2011/02/19
2011/01/24
メッキの剥がれたトレンディーレストラン
ライブ前に時間があったので、恵比寿にあるお城のような門構えのフレンチレストランで食事をしてみたのです。
店内に入ってがっかり、全てが薄っぺらいのです。張りぼてモールド額縁の上を紫色のペンキで塗った(所々剥がれた)壁。作家の絵心も職人の技も無い(一昔前にはトレンドだった?)草模様のカーペット。合成皮革張りで、体馴染みが悪く、無意味なデザイン脚のついた椅子。薄い化粧板の上からクリア塗装でピカピカにした(エッジが傷つきみずぼらしく剥がれた)合板の机。これみよがしに吊り下げられた巨大で(下品な)シャンデリア。
2~3年で内装を変える使い捨てトレンディーブティックでよく見られる手法のオンパレードなのです。時を刻む程に、みすぼらしくなる表面的なインテリア。
こんな空間では、せっかくの料理もなんだか表面的に感じてしまうのです。看板シェフはよくOKを出したものだ。いや、インテリアのことなんて何も分かっていない料理バカなのか?
店内に入ってがっかり、全てが薄っぺらいのです。張りぼてモールド額縁の上を紫色のペンキで塗った(所々剥がれた)壁。作家の絵心も職人の技も無い(一昔前にはトレンドだった?)草模様のカーペット。合成皮革張りで、体馴染みが悪く、無意味なデザイン脚のついた椅子。薄い化粧板の上からクリア塗装でピカピカにした(エッジが傷つきみずぼらしく剥がれた)合板の机。これみよがしに吊り下げられた巨大で(下品な)シャンデリア。
2~3年で内装を変える使い捨てトレンディーブティックでよく見られる手法のオンパレードなのです。時を刻む程に、みすぼらしくなる表面的なインテリア。
こんな空間では、せっかくの料理もなんだか表面的に感じてしまうのです。看板シェフはよくOKを出したものだ。いや、インテリアのことなんて何も分かっていない料理バカなのか?
2011/01/08
狩り(借り)
この猟期には、裏山の動物(にっくき泥棒猫、いや泥棒猪め!)を何頭か狩って、今年の被害を削減させなくてはならないと思っているのです。うちの畑の作物を食べて育った猪を撃ち(討ち)、鍋やカレーや燻製にして食べる。それで、とんとん。
私、思うところあって、家畜肉は食さないのですが、地元で駆除された野生動物だけは食べることにしているのです。スポーツハンティングではありません、生きる為の闘い(ちょっと大げさですが)なのです。
2010/12/18
日本の床とスペインの床
日本の伝統を尊重するばかりが良いとも限りません。現代の生活には、世界中の様々な文化(西欧、東欧、中近東、アジア、米、、、)が混在しています。それぞれのいいとこを積極的に取り入れたライフスタイルが一番自然だと思うのです。ただし、そのミックス加減には大いなる拘りと細心の注意が必要です。(概して日本人の家は、物欲に任せて買い集められた物に溢れた、醜い雑多な空間になっています。)
さて、浮造りの木床(国産杉)では問題の生じる場所は、くり抜いて別の素材(スペイン産テラコッタ)を敷いたのです。
まず、仕上りが平らになるよう下地の高さを調整します。テラコッタに強力接着剤を塗って均等に貼り付けます。目地材を練り上げて、目地を入れます。周囲にはみ出した余分な目地を水を含ませたスポンジで洗い取ります。
火に強く、汚れを洗い落とせる床の完成です。後日、この床の上に薪ストーブを設置します。横には薪を数束積み上げておきます。
これで、薪をくべる際に灰がこぼれても安心、ストーブ上の鍋が噴きこぼれても安心なのです。
さて、浮造りの木床(国産杉)では問題の生じる場所は、くり抜いて別の素材(スペイン産テラコッタ)を敷いたのです。
まず、仕上りが平らになるよう下地の高さを調整します。テラコッタに強力接着剤を塗って均等に貼り付けます。目地材を練り上げて、目地を入れます。周囲にはみ出した余分な目地を水を含ませたスポンジで洗い取ります。
火に強く、汚れを洗い落とせる床の完成です。後日、この床の上に薪ストーブを設置します。横には薪を数束積み上げておきます。
これで、薪をくべる際に灰がこぼれても安心、ストーブ上の鍋が噴きこぼれても安心なのです。
2010/12/14
現代音楽は何年でクラッシックになるのか?
今日はピエール・ロラン・エマールのコンサートへ。現代音楽の鍵盤弾きといえばこの人なのです。
プログラムには、バルトーク、リスト、メシアン、リスト、リスト、ラヴェルと並ぶ。どの曲も刺激的な演奏。中でもメシアンの「鳥のカタログ」は圧巻、さすが10代でメシアンコンクール優勝を果たしたメシアン弾きである。高く上げた椅子に浅く腰かけ、背筋を伸ばして、膝を閉じ、紳士然とした姿勢。しかし、手はまるで別の生き物。まさに鳥のように自由に、歩きまわり、走り、羽ばたき、飛び、さえずり、がなる。
最後にラヴェルの「鏡(全五曲)」の演奏でプログラムは終わったが、拍手は止まない。何度か出入りした後、クルターグ。嬉しい選曲。演奏が終わって、拍手に応えてまた何度かの出入りを繰り返した後、今度はバートウィスル。知らない曲ながら素晴らしい。2曲が終わって感謝の拍手。またまた出入りを繰り返した後、楽譜を持って再々々登場して、ブーレーズ。最高!一層の感謝の意を込めて拍手。さらに出入りを繰り返した後、まさかのベンジャミン。凄い!これでアンコール4曲。さすがに終わりか?もしかしてもう一回?と思いながら拍手。出入りを繰り返した後、なんとまた楽譜を持って登場。奇跡のメシアン。拍手拍手で手が痛くなる。また形式的な出入り。いい加減客席照明もつくだろうと思いきや、信じられないことに6曲目はカーター。さらに拍手&出入り。もう一曲来い!との願ったら叶って、7曲目にシェーンベルグ。大満足の大喝采。最後に大きなお辞儀をして、ついに照明が明るくなったのです。ブラボー!メルシー!
最高のコンサートであったのですが、客入りは7割程度。かなりの空席が目立ったのです。現代音楽を愛する人は予想以上に少ないようです。逆に言えば、大多数に支持される音楽は、その時点でもう既に現代音楽ではなく、ポップスまたはクラッシックなのでしょう。
プログラムには、バルトーク、リスト、メシアン、リスト、リスト、ラヴェルと並ぶ。どの曲も刺激的な演奏。中でもメシアンの「鳥のカタログ」は圧巻、さすが10代でメシアンコンクール優勝を果たしたメシアン弾きである。高く上げた椅子に浅く腰かけ、背筋を伸ばして、膝を閉じ、紳士然とした姿勢。しかし、手はまるで別の生き物。まさに鳥のように自由に、歩きまわり、走り、羽ばたき、飛び、さえずり、がなる。
最後にラヴェルの「鏡(全五曲)」の演奏でプログラムは終わったが、拍手は止まない。何度か出入りした後、クルターグ。嬉しい選曲。演奏が終わって、拍手に応えてまた何度かの出入りを繰り返した後、今度はバートウィスル。知らない曲ながら素晴らしい。2曲が終わって感謝の拍手。またまた出入りを繰り返した後、楽譜を持って再々々登場して、ブーレーズ。最高!一層の感謝の意を込めて拍手。さらに出入りを繰り返した後、まさかのベンジャミン。凄い!これでアンコール4曲。さすがに終わりか?もしかしてもう一回?と思いながら拍手。出入りを繰り返した後、なんとまた楽譜を持って登場。奇跡のメシアン。拍手拍手で手が痛くなる。また形式的な出入り。いい加減客席照明もつくだろうと思いきや、信じられないことに6曲目はカーター。さらに拍手&出入り。もう一曲来い!との願ったら叶って、7曲目にシェーンベルグ。大満足の大喝采。最後に大きなお辞儀をして、ついに照明が明るくなったのです。ブラボー!メルシー!
最高のコンサートであったのですが、客入りは7割程度。かなりの空席が目立ったのです。現代音楽を愛する人は予想以上に少ないようです。逆に言えば、大多数に支持される音楽は、その時点でもう既に現代音楽ではなく、ポップスまたはクラッシックなのでしょう。
2010/12/06
利休のコンセント*偶然のデザイン*
樹脂製のコンセントフレームを近頃見かけますが、実際に使ってみるとこれは便利。金属フレームのように爪を抉曲げる必要は無く、押し込むだけでコンセントやスイッチをカチッと固定出来るのです。これなら、あの爪の歪みが気にならない。電気の絶縁性もバッチリ。コンセントカバーをつけなくても何の問題もありません。(カバーの醸し出す安い生活感が嫌いなので、カバーは取り付けない主義なのです。そもそも、隠して誤魔化すという発想が嫌いなのです。)
フレームに取り付けるコンセントですが、「利休色」という和室用に作られていると思われる鶯色のものが幾つか手違いで届いたのです。利休色という奇妙な名(考えてみると鶯色というのも奇妙な色名ですが)のこのコンセントですが、取り付けてみると悪くない。グレーのフレームを剥き出しのままにすると、その工業的なイメージと相まって、アーミー調の雰囲気です。気に入ったのです。
コンセントは白と利休色の混在、アンテナ端子と片切りスイッチは白、両切りスイッチはグレー(これも手違い)。手違いによって複数の色が混在してしまいましたが、これは用途毎の使い分けに最適なのです。意匠的にもなかなか面白い。コンセントの色を意図的に使い分けるだけで、実用的な遊び(デザイン)が出来るのです。
フレームに取り付けるコンセントですが、「利休色」という和室用に作られていると思われる鶯色のものが幾つか手違いで届いたのです。利休色という奇妙な名(考えてみると鶯色というのも奇妙な色名ですが)のこのコンセントですが、取り付けてみると悪くない。グレーのフレームを剥き出しのままにすると、その工業的なイメージと相まって、アーミー調の雰囲気です。気に入ったのです。
コンセントは白と利休色の混在、アンテナ端子と片切りスイッチは白、両切りスイッチはグレー(これも手違い)。手違いによって複数の色が混在してしまいましたが、これは用途毎の使い分けに最適なのです。意匠的にもなかなか面白い。コンセントの色を意図的に使い分けるだけで、実用的な遊び(デザイン)が出来るのです。
2010/12/03
ヨンシーはビヨークになれるか?
氷島の歌姫(?)ヨンシーのライブに行って来たのです。新木場スタジオコーストは好きじゃない(あそこは客を入れすぎるのです)ので、恵比寿ガーデンホールへ。ヨンシーには、凛と張り詰めた寒空が良く似合う。雪で白銀なら尚良いだろう。ところが、今日は12月だというのに夏のように暑い。ヨンシー日和とは言えない。
ニコ・ミュリーが一緒であることをちょこっと期待していたのだが、残念ながらステージにニコの姿はない。ニコ無しの演奏は、並みのロックバンド。ヨンシーの透明な声にあわせて頭をゆっくりと回す、時々目を瞑ってみる、歯切れの良いリズムで跳ねる。それだけでも十分に楽しい。しかしながら次の機会には是非、小さなオーケストラをバックに従えた演奏を、しっかりと音響設計をされたホールで、座って、聞きたい。
シュガーキューブスから独立したビヨークがメジャーブレークしたように、シガーロスからソロに転じたヨンシーもこれから、もっともっと大きくなるのだろう。ポップさは十分。あとは、マスコミ受けするスキャンダルが必要か?
ニコ・ミュリーが一緒であることをちょこっと期待していたのだが、残念ながらステージにニコの姿はない。ニコ無しの演奏は、並みのロックバンド。ヨンシーの透明な声にあわせて頭をゆっくりと回す、時々目を瞑ってみる、歯切れの良いリズムで跳ねる。それだけでも十分に楽しい。しかしながら次の機会には是非、小さなオーケストラをバックに従えた演奏を、しっかりと音響設計をされたホールで、座って、聞きたい。
シュガーキューブスから独立したビヨークがメジャーブレークしたように、シガーロスからソロに転じたヨンシーもこれから、もっともっと大きくなるのだろう。ポップさは十分。あとは、マスコミ受けするスキャンダルが必要か?
2010/11/29
エアコンではお湯も湧かない

もう足場は外してしまったので、屋根の端に長梯子をかけて恐る恐る登ります。梯子から屋根に乗り移り(ここが一番恐ろしい)、足首をしっかり曲げて(これはスノーボードと同じですね)斜面を慎重に登り、頂点に辿りついて一安心。落ち着いて周囲を見渡すとなんて爽快なんでしょう。子供の頃のようなわくわく感。
屋根を敷く時に一緒に敷きこんだフラッシング(円錐形の金物)から煙突を出します。防水カパーを繋ぎ目に被せて、耐火パテでシーリング。時々足を滑らせながらも、煙突にしがみついて、なんとか作業を完了。
日本では、暖炉や薪ストーブの文化は一般には根付いていません。古き良き日本の囲炉裏文化も(手軽な火鉢さえも)、既に途絶えかけています。電気が止まったら、多くの人がこごえちゃいますね。
2010/11/25
健康に良いフローリング
床を浮造りの杉板で仕上げてみました。ブラシのような物で擦って、硬い木目を浮き立たせた凹凸のある板材です。木の質感が強調されて、なかなか味わい深い素材です。傷や汚れも目立ちにくい。さらには、足裏を程よく刺激するので、健康にも良いらしい。ただし、伝統的な日本家屋で使われてきた材なので、今日の西洋式の生活には不向きな点もあるのです。家具がガタついてしまったり、掃除機をかけづらかったり。
室内では靴を脱ぐ日本で使われる一般的なフローリング材は、表面がコーティングされピカピカに仕上がっていますので、ちょっとしたキズでも気になります。一方、この浮造りならキズも味のうち、使うほどに味わいが増すでしょう。
さて、メリットorデメリット、どちらを採る?勇気を出して冒険(伝統を採用することが冒険か?)をしよう!ガタつく家具の脚にはビアマットでも敷けばいいじゃないですか。掃除機は使わずに、箒で掃いてから雑巾をかければいいじゃないですか。表面に薄っぺらな化粧を施したような仕上げより、素顔で勝負できる仕上げの方が好きなのです。
室内では靴を脱ぐ日本で使われる一般的なフローリング材は、表面がコーティングされピカピカに仕上がっていますので、ちょっとしたキズでも気になります。一方、この浮造りならキズも味のうち、使うほどに味わいが増すでしょう。
さて、メリットorデメリット、どちらを採る?勇気を出して冒険(伝統を採用することが冒険か?)をしよう!ガタつく家具の脚にはビアマットでも敷けばいいじゃないですか。掃除機は使わずに、箒で掃いてから雑巾をかければいいじゃないですか。表面に薄っぺらな化粧を施したような仕上げより、素顔で勝負できる仕上げの方が好きなのです。
2010/11/20
最新技術はなぜ、300年前の名工を越えられないのだろう?
内田光子のソロコンサートに行ったつもりが、ヴィヴィアン・ハーグナーというヴァイオリニストとのデュオコンサートだったのです。
プログラムには4曲、モーツアルトK304、バルトークSz117、バッハBWV1001、ブラームスOP78、と記されている。一曲目のモーツアルトは内田がリードしながらの2人演奏。時折大きく足を広げて力強く鍵盤を叩く姿は、形式に囚われることなく、独自の音楽解釈を続ける内田らしくてイカシテます。ところが、1曲目が終わると内田がステージから降りてしまったのです。あれ?と思っているとヴァイオリンソロがスタート。これが結構良いのでOK。しかし3曲目のヴァイオリンソロでやや飽きる。結局、内田は最初の一曲だけだったのかと思っていたら、最後の曲になって嬉しい再登場。このブラームスも良い。
このコンサートは、チャリティーコンサートだったので、感違いがありながらも、大らかな気持ちなれるのです。演奏者2人もノーギャラでの出演ですから、文句なんて言えません。偉い!黄色いTシャツを着て涙を安売りしている偽善芸能人とは大違い。
今回使われたヴァイオリンは、サセルノという名のついた1717年製のストラディヴァリウス。300年前の楽器(プロダクト)が、未だに第一線の現場で使われているというのは、ものすごく稀有な例なのです。コレクションとして珍重されているプロダクトは多くありますが、現代においても最高の道具として活躍しているのですから驚きです。
現代技術は何故300年も前の名工アントニオ・ストラディヴァディを超えられないのだろう、道具は遙かに進歩しているはずなのに?人の手が道具の進歩以上に退化してしまったのか?木の状態が古ければ古い程良いということか?それとも、ブランド力に耳が騙されてしまうのか?
プログラムには4曲、モーツアルトK304、バルトークSz117、バッハBWV1001、ブラームスOP78、と記されている。一曲目のモーツアルトは内田がリードしながらの2人演奏。時折大きく足を広げて力強く鍵盤を叩く姿は、形式に囚われることなく、独自の音楽解釈を続ける内田らしくてイカシテます。ところが、1曲目が終わると内田がステージから降りてしまったのです。あれ?と思っているとヴァイオリンソロがスタート。これが結構良いのでOK。しかし3曲目のヴァイオリンソロでやや飽きる。結局、内田は最初の一曲だけだったのかと思っていたら、最後の曲になって嬉しい再登場。このブラームスも良い。
このコンサートは、チャリティーコンサートだったので、感違いがありながらも、大らかな気持ちなれるのです。演奏者2人もノーギャラでの出演ですから、文句なんて言えません。偉い!黄色いTシャツを着て涙を安売りしている偽善芸能人とは大違い。
今回使われたヴァイオリンは、サセルノという名のついた1717年製のストラディヴァリウス。300年前の楽器(プロダクト)が、未だに第一線の現場で使われているというのは、ものすごく稀有な例なのです。コレクションとして珍重されているプロダクトは多くありますが、現代においても最高の道具として活躍しているのですから驚きです。
現代技術は何故300年も前の名工アントニオ・ストラディヴァディを超えられないのだろう、道具は遙かに進歩しているはずなのに?人の手が道具の進歩以上に退化してしまったのか?木の状態が古ければ古い程良いということか?それとも、ブランド力に耳が騙されてしまうのか?
ラベル:
ストラディヴァリウス,
チャリティー. モーツアルト,
バッハ,
バルトーク,
ブラームス,
プロダクト,
内田光子,
日本音楽財団,
名工
2010/11/13
優しい岩魚
源泉に枡を据え付け、砂利、小石、大石の順に入れ、ストレーナーを固定する。ストレーナーにパイプを繋ぎ込み、小川に沿って這わせる(100メートルのパイプを2本ジョイントし、200メートル下方まで。これが重いのです。)。ブロック基礎の上に貯水タンクを据え付け、パイプを繋ぎ込む。と、清水が勢い良く注ぎ込まれ、600リットルタンクがあっという間にパンパンに膨れ上がる。慌てて蓋を外すと、間欠泉のような水柱がそびえ立ち、びしょびしょ。しかしながら、石油を掘り当てたような喜びなのです。
次は、貯水タンクから建物内までの引き込み作業。水が凍らないよう、凍結深度(水の凍らない地中の深さ)50センチ以上の溝を掘る。大きな石がゴロゴロと埋まっているので、鍬では歯が立たない。ツルハシを用意して石をも砕いてゆく。気分は炭鉱夫、もしくは西側への亡命者(先日観た映画「トンネル」をイメージしつつ)。50メートルの溝を掘り終えたらパイプを埋設する。建物の手前で分岐させて屋外水栓を設置し、もう一方は給湯機へ。最後にこのパイプと貯水タンクとを繋ごうとしたら接合部から水漏れがある。力尽くでねじ込んだら破損してしまたのです。がっかり。
力も尽きてしょげていると、すぐ横の小川でピチャピチャと音がする。なんだろう、川辺の小枝が揺れているのかな?と思って目をやると、水量の減った浅瀬で大きな岩魚が跳ねている。手づかみ。
今夜のおかずにしようかなと思ったのですが、思い直して庭にある自然池に放ってやることにしたのです。しょげている姿を見て慰めに来てくれたような気がしたので。
次は、貯水タンクから建物内までの引き込み作業。水が凍らないよう、凍結深度(水の凍らない地中の深さ)50センチ以上の溝を掘る。大きな石がゴロゴロと埋まっているので、鍬では歯が立たない。ツルハシを用意して石をも砕いてゆく。気分は炭鉱夫、もしくは西側への亡命者(先日観た映画「トンネル」をイメージしつつ)。50メートルの溝を掘り終えたらパイプを埋設する。建物の手前で分岐させて屋外水栓を設置し、もう一方は給湯機へ。最後にこのパイプと貯水タンクとを繋ごうとしたら接合部から水漏れがある。力尽くでねじ込んだら破損してしまたのです。がっかり。
力も尽きてしょげていると、すぐ横の小川でピチャピチャと音がする。なんだろう、川辺の小枝が揺れているのかな?と思って目をやると、水量の減った浅瀬で大きな岩魚が跳ねている。手づかみ。
今夜のおかずにしようかなと思ったのですが、思い直して庭にある自然池に放ってやることにしたのです。しょげている姿を見て慰めに来てくれたような気がしたので。
2010/11/07
蛇口を捻るだけでは何も出てこない
水源から引き込む水を給湯器に入れ、沸かしたお湯を室内へ供給するのです。つまり、繋ぐ水道管は2本。
湯を沸かす為のエネルギー源は、200Vと100V。繋ぐ電線は2本。そして、リモコン用の線が1本。凍結防止ヒーターも忘れずに。
あとは、基礎にアンカーでしっかりと固定するだけ。給湯器の設置は終わりましたが、まだお湯は手に入りません。それにはまず水を確保しなくてはならないのです。約250M山手にある水源から清らかな湧水を引き込む予定なので、もう一苦労です。
松下幸之助は水道哲学と称して、安易に得られる利便性を追求したが、これが何も出来ない日本人、DIYの苦手な日本人、簡単に物を捨てる日本人、を育てたのではないでしょうか?戦後の日本経済を支えてきた使い捨て家電文化の弊害。
この世には、何でも出てくる魔法の蛇口など存在しないのです。便利な物やサーヴィスの背景には、様々な労力と資源が投入されているのです。
2010/10/24
人面鳥との遭遇
床下に潜りこんで配線作業。このような見えない場所の作業を、自分の手で行う事は大切だと思うのです。見えないだけに、工事業者に愛情と美意識を持った作業を期待することは出来ませんから。暗くて狭い床下で、探検隊気分に浸りながらの作業です。新築中だけに予期せぬ生物と遭遇することは無く、ちょいと物足りません。
ところが、日が暮れて片付けをしていると、バサバサと大きな鳥(広げた羽は1.5Mはあったでしょうか)が虫達の飛び交う作業灯の前を横切ったのです。驚きながらも目で追うと、近くの木に留まったその鳥には、人間の顔がついているです。大きな顔で瞬きもせずにこちらを見るのです。人面鳥!公家のように平たい白い顔。口元に虫の羽。
なんだか、つまらぬ苦労が吹き飛んだような気がします。
ところが、日が暮れて片付けをしていると、バサバサと大きな鳥(広げた羽は1.5Mはあったでしょうか)が虫達の飛び交う作業灯の前を横切ったのです。驚きながらも目で追うと、近くの木に留まったその鳥には、人間の顔がついているです。大きな顔で瞬きもせずにこちらを見るのです。人面鳥!公家のように平たい白い顔。口元に虫の羽。
なんだか、つまらぬ苦労が吹き飛んだような気がします。
2010/10/17
崖を登るor金で買う
天然松茸を収穫(山中でなく隣人宅にて)!今回は同行を逃がしたが、秘密の採取場所は、崖斜面をいくつも越えた危険な山奥にあるという。途中、熊や猪に出くわすことも珍しくない、道なきサバイバル登山。ハイテクグッズで身を固めた流行りの山ガール&ボーイとは大いに違うのです。
この日本で最も珍重されるキノコは、香り、味、歯応え、さすがに最強である。まずは、松茸ご飯にしてみた。松茸の汚れを、筆で丁寧に落とす。もち米(新米)に塩と酒を少々、裂いた松茸を入れて、土鍋で炊く。それだけ。出汁や醤油等を入れて松茸の風味を濁してはいけない。艶やかな白い米に松茸のページュ色が点在している様がいい。これを日本酒(清らかな辛口がいい)と共に頂く。
今晩は焼き松茸、明日は土瓶蒸し。
この日本で最も珍重されるキノコは、香り、味、歯応え、さすがに最強である。まずは、松茸ご飯にしてみた。松茸の汚れを、筆で丁寧に落とす。もち米(新米)に塩と酒を少々、裂いた松茸を入れて、土鍋で炊く。それだけ。出汁や醤油等を入れて松茸の風味を濁してはいけない。艶やかな白い米に松茸のページュ色が点在している様がいい。これを日本酒(清らかな辛口がいい)と共に頂く。
今晩は焼き松茸、明日は土瓶蒸し。
2010/10/16
メンテナンスの必要なプロダクト(=使い捨てじゃないプロダクト)
檜&杉板が混在する素地表し仕上げの軒下、破風板、に防腐塗料を塗布。上向きでの作業なので、首の筋肉が鍛えられます。
浸透性の塗料の吸い込み具合は、板毎に大きく違います。均一でない自然素材の個性を感じて気持ちいいのです。硬くて、油分があって、ちっとも塗料が浸透しない赤い板、これは耐久性の高い信頼出来る板なのです。一方、やわらかくて、きれいな、いくらでも塗料を吸い込む白い板、こいつらには、たっぷりと塗料を吸わせてやらないといけません。節抜けがあれば、虫が住み着かぬようパテで埋めてやります。板の個性を感じながら、一枚一枚塗料を塗っているとあっという間に日が暮れてしまうのです。
新建材を使ったハウスメーカーの家が主流の日本では、家のペンキ塗りを自分でするという習慣はありません(海外では良く見かける日常風景なのに)。家の状態を把握し、家に対して愛着が湧いてくる、ペンキ塗りのようなメンテナンス作業を自ら行うことは、とても大切だと思うのです。メンテナンス、修理を繰り返し、大切に使われた家は、古くなっても味わい深いものです。
フリーメンテナンス(メンテナンス不要=壊れたら買い換え)という近年の量産製品にみられる概念には共感出来ないのです。
浸透性の塗料の吸い込み具合は、板毎に大きく違います。均一でない自然素材の個性を感じて気持ちいいのです。硬くて、油分があって、ちっとも塗料が浸透しない赤い板、これは耐久性の高い信頼出来る板なのです。一方、やわらかくて、きれいな、いくらでも塗料を吸い込む白い板、こいつらには、たっぷりと塗料を吸わせてやらないといけません。節抜けがあれば、虫が住み着かぬようパテで埋めてやります。板の個性を感じながら、一枚一枚塗料を塗っているとあっという間に日が暮れてしまうのです。
新建材を使ったハウスメーカーの家が主流の日本では、家のペンキ塗りを自分でするという習慣はありません(海外では良く見かける日常風景なのに)。家の状態を把握し、家に対して愛着が湧いてくる、ペンキ塗りのようなメンテナンス作業を自ら行うことは、とても大切だと思うのです。メンテナンス、修理を繰り返し、大切に使われた家は、古くなっても味わい深いものです。
フリーメンテナンス(メンテナンス不要=壊れたら買い換え)という近年の量産製品にみられる概念には共感出来ないのです。
2010/10/11
柳茸は倒木味(ややゆる)
倒れた柳の木に出るこのキノコ、柳茸というらしい。10-15cm程の大きさで、なめこのようにニュルっとしている。オレンジ色の丸みを帯びた傘に斑点という容姿は、よく絵本で見かける典型的なキノコの姿である。きのこ図鑑、インターネット、地元の老人、をあたって毒性の無い事を確認。
まずは焼いて醤油で食べてみる、繊細というよりは倒木の味、だが肉厚で旨い。天婦羅にして塩で食べてみる、ややシットリとしてしまう。天婦羅を出汁で食べてみる、やや胞子っぽい(粉っぽいのとはちょっと違い、胞子っぽいのである)。味噌汁に入れてみる、大味で巨大なナメコ、繊細さは無い。
「柳茸: 香り無し、倒木の味、肉厚、柔らか、ややニュル、胞子っぽい、可食(ややゆる)。」と記録。味噌煮込みうどんや豚汁等の大味な料理にあいそうである。
翌朝、便がゆるかった(Sorry Ladys!)が柳茸のせいかどうかは定かでない。
まずは焼いて醤油で食べてみる、繊細というよりは倒木の味、だが肉厚で旨い。天婦羅にして塩で食べてみる、ややシットリとしてしまう。天婦羅を出汁で食べてみる、やや胞子っぽい(粉っぽいのとはちょっと違い、胞子っぽいのである)。味噌汁に入れてみる、大味で巨大なナメコ、繊細さは無い。
「柳茸: 香り無し、倒木の味、肉厚、柔らか、ややニュル、胞子っぽい、可食(ややゆる)。」と記録。味噌煮込みうどんや豚汁等の大味な料理にあいそうである。
翌朝、便がゆるかった(Sorry Ladys!)が柳茸のせいかどうかは定かでない。
2010/10/07
廃れない理由
ところが、棟梁曰く、これはどうやら土の上を歩く農家用の足袋だそうです。確かに、棟梁は白い清潔な足袋を履いているのだが、自慢げな話を聞くと、その足袋はソールにエアーが入っていて、アスファルトを歩いても疲れない、本来は祭り用の足袋だという?
足袋は、コハゼという爪型の金物で止める。これが慣れないと結構、面倒なのです。なんで、今時こんな面倒な仕様のままなのかと棟梁に問うと、今度は納得の回答。コハゼには、爪を差し込むスリットが3列並んでいて、この列を変えることによって締め付け具合を調整出来るのです。紐よりも容易で、ジッパーにはない調節機能を持ち、ベルクロより古くから愛用されている、優れたローテク留め具であったのです。
2010/09/29
硬派な技術者と軟派なデザイナー
土台組み完了。
防腐剤をたっぷりと加圧注入(アンカー穴をあけると液体が滲み出てくる)された材は、とにかく重い。大工泣かせ(施主喜ばせ)なのです。
土台の下には、水平レベル調整用の可動スペーサーを挟み入れて高さを微調整します。なんて便利なのでしょう。
技術者によって開発された高機能プロダクトには大きな存在意義があるものです。
防腐剤をたっぷりと加圧注入(アンカー穴をあけると液体が滲み出てくる)された材は、とにかく重い。大工泣かせ(施主喜ばせ)なのです。
土台の下には、水平レベル調整用の可動スペーサーを挟み入れて高さを微調整します。なんて便利なのでしょう。
技術者によって開発された高機能プロダクトには大きな存在意義があるものです。
2010/09/20
季節外れのお楽しみ
野菜の収穫時期は年に一度だけ。収穫した野菜を一年間楽しむには工夫が必要なのです。スーパーで季節外れの野菜を買うという発想を捨てると、もう死活問題なのです。
ズッキーニと茄子を乾燥してみました。乾燥するとペラッペラのポテトチップスのような状態になるのです。水分が抜け、味がギュッと濃縮されているのでしょう。冬場になったら、オリーブオイルで戻して、塩胡椒、バルサミコ酢をちょいとたらせばきっと旨い、と想像しているのです。
ズッキーニと茄子を乾燥してみました。乾燥するとペラッペラのポテトチップスのような状態になるのです。水分が抜け、味がギュッと濃縮されているのでしょう。冬場になったら、オリーブオイルで戻して、塩胡椒、バルサミコ酢をちょいとたらせばきっと旨い、と想像しているのです。
2010/09/12
2010/09/11
職人は明快
屋根の仕様を検討しに屋根屋の作業場を訪れたのです。
折り方をいくつか試作してもらいながら、雨仕舞い、雪落ち、伸縮変形、耐久性、見えががり、等を検討したのです。結局は至ってシンプルな仕様が合理的であるということを確認して、決定。素材は、安価なガルバリウム鋼板。
作業場へ足を運び、熟練職人と直接話しをすることは大好きなのです。こちらの疑問への明快な回答をその場で得ることができるのです。
一方、間に中途半端な営業やコーディネーターと呼ばれる人間が介在すると、概して曖昧な回答しか得ることが出来ず、ささいな事を複雑化されてしまうことが多いのです。
折り方をいくつか試作してもらいながら、雨仕舞い、雪落ち、伸縮変形、耐久性、見えががり、等を検討したのです。結局は至ってシンプルな仕様が合理的であるということを確認して、決定。素材は、安価なガルバリウム鋼板。
作業場へ足を運び、熟練職人と直接話しをすることは大好きなのです。こちらの疑問への明快な回答をその場で得ることができるのです。
一方、間に中途半端な営業やコーディネーターと呼ばれる人間が介在すると、概して曖昧な回答しか得ることが出来ず、ささいな事を複雑化されてしまうことが多いのです。
2010/09/05
木の上の小熊はとても可愛い
ベタ基礎が完成しました。が、その話は置いておいて、
湧水を引き込む予定なので、水源を確認しに裏山に入ったところ、真黒な毛並みの美しい熊の親子に出会ったのです。小熊が木に登り、親熊が下から支えるようにしている、仲の良い熊の親子です。
初めて遭遇した野生の熊に、現実感が全く湧かず、なんだかワクワクしてしばらく観察でもしていようかなと思ったその瞬間、親熊がこちらを振り返ったのです。目と目が合った途端、急に我に返り、一目散に、斜面を転がり落ちるように、しかし音を立てぬよう静かに(まるで忍者のように)逃げたのです。後ろを振り返る余裕はありませんでしたが、どうやら熊は追いかけては来なかったようです。
現実に還った今、あの瞬間を思い出すだけで、しょんべん(Sorry Ladys!)をちびりそうになるのです。
湧水を引き込む予定なので、水源を確認しに裏山に入ったところ、真黒な毛並みの美しい熊の親子に出会ったのです。小熊が木に登り、親熊が下から支えるようにしている、仲の良い熊の親子です。
初めて遭遇した野生の熊に、現実感が全く湧かず、なんだかワクワクしてしばらく観察でもしていようかなと思ったその瞬間、親熊がこちらを振り返ったのです。目と目が合った途端、急に我に返り、一目散に、斜面を転がり落ちるように、しかし音を立てぬよう静かに(まるで忍者のように)逃げたのです。後ろを振り返る余裕はありませんでしたが、どうやら熊は追いかけては来なかったようです。
現実に還った今、あの瞬間を思い出すだけで、しょんべん(Sorry Ladys!)をちびりそうになるのです。
2010/09/01
線から面に
基礎工事の為の整地作業を行っていたら水が湧いてきたのです。この湧水を利用して、家の周りを池にして岩魚や山女を飼おうと思うのです。夏は暖気を冷やし、冬には雪を溶かし、とても機能的な池となるでしょう。
だが、喜んでばかりもいられないのです。地盤が水により軟くなる可能性があるので、しっかりとした基礎を作らねばなりません。布基礎で予定していたものを、しっかりとしたベタ基礎に変更です。
だが、喜んでばかりもいられないのです。地盤が水により軟くなる可能性があるので、しっかりとした基礎を作らねばなりません。布基礎で予定していたものを、しっかりとしたベタ基礎に変更です。
2010/08/28
自然との共生(闘い)
今年はトウモロコシが豊作だったのです。
トウモロコシは、収穫した瞬間からどんどん味が落ちてしまうので、直ぐに食べてしまうのが一番。茹でて、蒸して、焼いて、飽きるほど食べたら、実をほぐして冷凍保存。冷凍庫が一杯になってしまったので、残りは軒下に吊るして乾燥保存をすることにしたのです。普通のトウモロコシでは乾燥してもポップコーンにはならないそうだが、どう違うのかを試してみよう。後は、粉にして食べることにしよう。
2~3週間が経過し、いい具合に実が硬くなってきたと思っていたら、屋根の上でガタガタとうるさい音がする。何事かと思い窓を開けると、猿の後ろ姿。足元には綺麗に実の無くなったトウモロコシの芯が落ちている。大切な冬場の食糧を失ってしまったのです。
この借りは必ず返してやる!芸を仕込んで猿回し?高所の実を獲らせる?食べちゃう?
トウモロコシは、収穫した瞬間からどんどん味が落ちてしまうので、直ぐに食べてしまうのが一番。茹でて、蒸して、焼いて、飽きるほど食べたら、実をほぐして冷凍保存。冷凍庫が一杯になってしまったので、残りは軒下に吊るして乾燥保存をすることにしたのです。普通のトウモロコシでは乾燥してもポップコーンにはならないそうだが、どう違うのかを試してみよう。後は、粉にして食べることにしよう。
2~3週間が経過し、いい具合に実が硬くなってきたと思っていたら、屋根の上でガタガタとうるさい音がする。何事かと思い窓を開けると、猿の後ろ姿。足元には綺麗に実の無くなったトウモロコシの芯が落ちている。大切な冬場の食糧を失ってしまったのです。
この借りは必ず返してやる!芸を仕込んで猿回し?高所の実を獲らせる?食べちゃう?
2010/08/21
常識は疑ってみる
近頃ではあまり見かけなくなった黄色いスイカをもらったのです。
子供の頃には、その珍しさを喜んだものですが、大人になっては違和感のある色にどうも食欲がそそられない。着色シロップのかかったカキ氷を連想してしまうのです。
しかしである。スイカの原種は実は黄色だというのです。瓜の仲間であることを思えば、確かに黄色であることに頷ける。カボチャもトウガンもメロンもキュウリも、すべて緑色~黄色系。
これに納得すると、今度は赤色のスイカに違和感を憶えるようになってしまったのです。
人の感覚というものは、常識や習慣等というつまらぬ刷込みによって形成されているものです。
子供の頃には、その珍しさを喜んだものですが、大人になっては違和感のある色にどうも食欲がそそられない。着色シロップのかかったカキ氷を連想してしまうのです。
しかしである。スイカの原種は実は黄色だというのです。瓜の仲間であることを思えば、確かに黄色であることに頷ける。カボチャもトウガンもメロンもキュウリも、すべて緑色~黄色系。
これに納得すると、今度は赤色のスイカに違和感を憶えるようになってしまったのです。
人の感覚というものは、常識や習慣等というつまらぬ刷込みによって形成されているものです。
2010/08/10
本来の意味は次第に失われ、表面的な形だけが継承されてゆく
暑い夏には川辺で涼をとる。水音、虫の音を聞きながら、木陰で川風に吹かれているととても涼しいのです。
そんな夏の涼を楽しむ為に、毎年必ず簗を訪れるのです。地元の鼻曲り鮎(さすがに目の前での簗漁はもう行われていない)を、焼職人が遠火で時間をかけ焼き上げる。泳いでいる鮎がそのままの姿勢で固まったようなその形状は、食べるのがもったいないほどに美しい。
あれ?川辺にある畳敷きの簗で鮎を楽しみながらふと気付いた。そういえば、以前は席に着くと配られていた団扇が無い。あの団扇を仰ぐのもまた夏の情緒があったというのに。
うわ!近年改修されたこの簗には、エアコンが効いていた。
そんな夏の涼を楽しむ為に、毎年必ず簗を訪れるのです。地元の鼻曲り鮎(さすがに目の前での簗漁はもう行われていない)を、焼職人が遠火で時間をかけ焼き上げる。泳いでいる鮎がそのままの姿勢で固まったようなその形状は、食べるのがもったいないほどに美しい。
あれ?川辺にある畳敷きの簗で鮎を楽しみながらふと気付いた。そういえば、以前は席に着くと配られていた団扇が無い。あの団扇を仰ぐのもまた夏の情緒があったというのに。
うわ!近年改修されたこの簗には、エアコンが効いていた。
2010/07/30
休閑施設の有効活用*場当たりデザイン*
夏のスキー場は、牧場や花畑、キャンプ場等として有効活用されていることが良くあります。
先日訪れたスキー場では、さらに細やかな有効活用が行われていて感心したのです。
まず、止まっているリフト乗り場は屋根付きの車庫として利用。→ 車を入れるのに邪魔になるので、乗り場内にあるチェア2つはリフトから外して、外へ移設。→ 移設されたチェアは、前後に揺れる快適な休憩用のベンチとして利用。
シーズンオフで使用されていない設備が、本来の目的とは異なる役割を、実に自然に連携して担っているのです。
場当たり的な雰囲気もまた素敵です。
先日訪れたスキー場では、さらに細やかな有効活用が行われていて感心したのです。
まず、止まっているリフト乗り場は屋根付きの車庫として利用。→ 車を入れるのに邪魔になるので、乗り場内にあるチェア2つはリフトから外して、外へ移設。→ 移設されたチェアは、前後に揺れる快適な休憩用のベンチとして利用。
シーズンオフで使用されていない設備が、本来の目的とは異なる役割を、実に自然に連携して担っているのです。
場当たり的な雰囲気もまた素敵です。
2010/07/19
2010/07/15
るてるて坊主
昨年秋に植えたにんにくをようやく収穫。秋に土に埋めて、芽が出て育ってきたと思ったら、雪に埋もれて冬を越し、春にはもう一段階葉が成長して、その葉が枯れ始めて、枯れ切ってからようやく収穫である。
収穫したにんにくは軒下に吊るして乾燥させてやる。その様は、髪の伸びた、てるてる坊主が逆さにぶら下がっているようである。しかも髪の毛は梅雨の湿気で縮れてしまっている。これでは、雨が止むはずはない。今年の雨量が多いのは、こいつのせいか?もしかして、にんにくを干すと雨が降る?
収穫したにんにくは軒下に吊るして乾燥させてやる。その様は、髪の伸びた、てるてる坊主が逆さにぶら下がっているようである。しかも髪の毛は梅雨の湿気で縮れてしまっている。これでは、雨が止むはずはない。今年の雨量が多いのは、こいつのせいか?もしかして、にんにくを干すと雨が降る?
2010/07/11
与作の孫
林業会でも後継者不足が深刻化しているという話を聞くが、機械化が進む今日では問題はそれ程深刻には見えないのです。大前提として、機械の持ち込めるところしか切り出しは行わない。しかも、現場での手仕事は殆どなく、機械がほとんどの仕事を行う。木こりが斧で木を倒し、一本ずつ山から引き出すなんてことはもう無いのだから、人力はほとんど必要ないのです。
今回、大活躍してくれたのがこのTIMBERJACKという名の重機。切り倒された木を掴み、横枝を落とし、丸太を設定寸法に正確にカットする、という一連の作業をこの手の中で一気に行ってしまうのである。これぞ神の手、それとも孫の手?
世間では玩具のような小型の人型ロボットばかりが取沙汰されるが、おいらは人が乗り込み操縦するロボット(モビルスーツ)に心躍るのである。ガンダムのプラモデルを買いに走った(でも買えなかった)子供時代の血が騒ぐのである。
今回、大活躍してくれたのがこのTIMBERJACKという名の重機。切り倒された木を掴み、横枝を落とし、丸太を設定寸法に正確にカットする、という一連の作業をこの手の中で一気に行ってしまうのである。これぞ神の手、それとも孫の手?
世間では玩具のような小型の人型ロボットばかりが取沙汰されるが、おいらは人が乗り込み操縦するロボット(モビルスーツ)に心躍るのである。ガンダムのプラモデルを買いに走った(でも買えなかった)子供時代の血が騒ぐのである。
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