檜&杉板が混在する素地表し仕上げの軒下、破風板、に防腐塗料を塗布。上向きでの作業なので、首の筋肉が鍛えられます。
浸透性の塗料の吸い込み具合は、板毎に大きく違います。均一でない自然素材の個性を感じて気持ちいいのです。硬くて、油分があって、ちっとも塗料が浸透しない赤い板、これは耐久性の高い信頼出来る板なのです。一方、やわらかくて、きれいな、いくらでも塗料を吸い込む白い板、こいつらには、たっぷりと塗料を吸わせてやらないといけません。節抜けがあれば、虫が住み着かぬようパテで埋めてやります。板の個性を感じながら、一枚一枚塗料を塗っているとあっという間に日が暮れてしまうのです。
新建材を使ったハウスメーカーの家が主流の日本では、家のペンキ塗りを自分でするという習慣はありません(海外では良く見かける日常風景なのに)。家の状態を把握し、家に対して愛着が湧いてくる、ペンキ塗りのようなメンテナンス作業を自ら行うことは、とても大切だと思うのです。メンテナンス、修理を繰り返し、大切に使われた家は、古くなっても味わい深いものです。
フリーメンテナンス(メンテナンス不要=壊れたら買い換え)という近年の量産製品にみられる概念には共感出来ないのです。
2010/10/16
2010/03/26
ファストプロダクト反対
春になると雪は柔らかく、汚れてくるので、毎回のクリーニング&ワックス作業が欠かせないのである。快適に楽しむためだけでなく、長く愛用するためにはどんな道具(プロダクト)だってメンテナンスをしっかり施してやらねばならないのです。気がつけば、この板にもう10年も乗っているのです。ソールの状態は良好、キャンバーもしっかり、エッジにも目立つダメージは無い、ので買い替える理由が見つからないのです。
手軽に物を買い、粗雑に扱い、不具合が出れば(もしくは単に流行りが過ぎれば)簡単に捨て、また新しく買う。なんてことが今の日本では平然と行われているのです。手に入れた物は大切に扱い、出来れば一生を共に生きたいと思うのです。物の耐久年数(寿命)は、人間の寿命(耐久年数)より長いことが多いのですから。
手軽に物を買い、粗雑に扱い、不具合が出れば(もしくは単に流行りが過ぎれば)簡単に捨て、また新しく買う。なんてことが今の日本では平然と行われているのです。手に入れた物は大切に扱い、出来れば一生を共に生きたいと思うのです。物の耐久年数(寿命)は、人間の寿命(耐久年数)より長いことが多いのですから。
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