2010/08/10

本来の意味は次第に失われ、表面的な形だけが継承されてゆく

暑い夏には川辺で涼をとる。水音、虫の音を聞きながら、木陰で川風に吹かれているととても涼しいのです。
そんな夏の涼を楽しむ為に、毎年必ず簗を訪れるのです。地元の鼻曲り鮎(さすがに目の前での簗漁はもう行われていない)を、焼職人が遠火で時間をかけ焼き上げる。泳いでいる鮎がそのままの姿勢で固まったようなその形状は、食べるのがもったいないほどに美しい。
あれ?川辺にある畳敷きの簗で鮎を楽しみながらふと気付いた。そういえば、以前は席に着くと配られていた団扇が無い。あの団扇を仰ぐのもまた夏の情緒があったというのに。
うわ!近年改修されたこの簗には、エアコンが効いていた。

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