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2010/07/30

休閑施設の有効活用*場当たりデザイン*

夏のスキー場は、牧場や花畑、キャンプ場等として有効活用されていることが良くあります。
先日訪れたスキー場では、さらに細やかな有効活用が行われていて感心したのです。
まず、止まっているリフト乗り場は屋根付きの車庫として利用。→ 車を入れるのに邪魔になるので、乗り場内にあるチェア2つはリフトから外して、外へ移設。→ 移設されたチェアは、前後に揺れる快適な休憩用のベンチとして利用。
シーズンオフで使用されていない設備が、本来の目的とは異なる役割を、実に自然に連携して担っているのです。
場当たり的な雰囲気もまた素敵です。

2010/02/27

雪山のナスはストックで体を支える*場当りデザイン*

雪の中から、スキーのストックがあちらこちらに顔を出しているのです。スキーヤーが雪崩に巻き込まれた?スキー客の忘れ物?
スキー場近くの農家では、古いストックを野菜の支柱として再利用している風景を良く見かけるのです。夏場にはちょっと違和感を覚えていたですが、雪景色にはとてもよく溶け込んでいるのです。微笑ましい風景です。

2009/09/24

全自動スタンディングバー*場当りデザイン*

有楽町のガード下にあるオープンスタイルのスタンディングバー。
サラリーマンスタイルで決めたトレンドリーダー達が集うスポットだ。ドリンク販売は、多数設置された機械により完全に自動化されている。接客サービスの排除により実現された価格設定(市販価格よりわずか数十円高いだけ)は良心的だ。好きなドリンクを購入し、ラッシュアワーを横目に最高の一杯を楽しめる。小腹が空いた方は、自販機の隙間、一歩奥まった壁にひっそりと空いた小さな窓口までどうぞ(レトロ調な裸電球が目印)、鯖の味噌缶をはじめとする清潔な量産スナック類が楽しめる。出処不明のモツ煮や焼き鳥とちがい格段に安心だ。
作意的につくられた近年流行りの立ち飲み屋には決して出せない大人の哀愁が漂う。
俗っぽい若者達には立ち入って欲しくない風景。

2009/09/08

庭先のトマトは傘をさす*場当りデザイン*

トマトに雨は大敵。雨に当たったトマトは割れてしまうのです。また湿気はカビや病気の原因となります。
そもそも南米の乾燥したエリアが原産地ですから、このジメジメとした日本の気候に合うはずがないのです。無理して育てる為に、日本では一般にビニールハウス栽培が行われています。交配を繰り返して、大きく甘く多産になった日本のトマトは、屋外では育たないのです
個人が家で食べるには、古くなった傘をさしてやれば十分。田舎の民家先で見かける傘をさしたトマト達は、「即興デザイン」精神(=身の回りの物を用いて、その特性を生かした新たな機能を創造すること。この手の愛すべきデザインをセバスチャンはこう呼びます。)
に溢れていてとても愛らしいのです。
クリストが長閑な田園風景に立てた黄色い傘とは大違いです。