2010/03/28

欲しいものは自分で作る

トルコでは林檎よりポピュラーな花梨、大好物なのである。なぜか日本ではあまり人気が無いようだが、あの硬い実の歯ごたえ、胸に詰まるようなバサバサ感が、癖になるのである。ということで、自分で作ることにした。
苗木を入手して植樹。自家受精する品種であるようだが、念のために林檎と梨の間に植えることにした。これで受精は確実であろう。あとは、樹形を調えながら結実まで5年間のんびりと待つのである。

2010/03/26

ファストプロダクト反対

春になると雪は柔らかく、汚れてくるので、毎回のクリーニング&ワックス作業が欠かせないのである。快適に楽しむためだけでなく、長く愛用するためにはどんな道具(プロダクト)だってメンテナンスをしっかり施してやらねばならないのです。気がつけば、この板にもう10年も乗っているのです。ソールの状態は良好、キャンバーもしっかり、エッジにも目立つダメージは無い、ので買い替える理由が見つからないのです。
手軽に物を買い、粗雑に扱い、不具合が出れば(もしくは単に流行りが過ぎれば)簡単に捨て、また新しく買う。なんてことが今の日本では平然と行われているのです。手に入れた物は大切に扱い、出来れば一生を共に生きたいと思うのです。物の耐久年数(寿命)は、人間の寿命(耐久年数)より長いことが多いのですから。

2010/03/20

オーガニックデザインの神髄はフォルムでなく機能性にある

残雪の間から、ザゼンソウがちらほらと顔を出し始めたのである。祠の中で、僧侶が座禅を組んでいるように見えることから命名されたこの座禅草、妖艶な水芭蕉のようでなかなか美しい。その美しさに加えて、この花は興味深い生態をもっているのである。早春の開花時に強い熱と臭いを発するのである。熱で雪を溶かして顔を出す。同時に強い臭いを放って虫をおびき寄せ、まだ虫の少ない雪解け時期の受粉を促進するのである。虫は雪間に顔を出した暖かな祠のなかで一休み。
自然とは、なんと理に適っている(機能的にデザインされている)のだろう。
しかしながらこのザゼンソウ、英語名では SKUNK CABBAGE と呼ばれるそうである。強い臭いがその名前の由来らしいが、幸いなことに我が家のザゼンソウ達は嫌な臭いはしない。清い水、清い土、で育つと臭いも清くなるのか?ザゼンソウとスカンクキャベツとでは、似て異なる品種なのか?日本人と欧米人との嗅覚の違いか?

2010/03/13

無駄な装飾はいらない

ゲレンデへはいつも軽トラで出かけるのである。田舎道には最もマッチする車なのだが、スキー場ではどうにも浮いてしまうようだ。荷台から板を下ろし、ワックスを削っていると、都会ナンバーのSUV車で乗りつけてくる若者達に奇異な目で見られることがしばしばである。
軽トラとは、正に機能性に特化した車なのである。狭い農道は、軽トラ規格。無舗装の道だってお手のもの。積載量も最大限を確保。燃費だってプリウス並み。四駆仕様なら雪道だって何の苦もない。唯一の問題点は、運転席のサイズが二~三世代前の日本人体型規格のままであること。身長140~160cm程度が適正だと思われる。長距離乗る車ではないが、(大人が三輪車に跨るように)がに股での運転はちょっと窮屈なのである。行く末はロバにでも乗り換えなくてはなるまい。

2010/03/06

刹那き自然の摂理

コツコツと手を入れて拓いている山中の庭の雪解け具合を見に行くと、獣の気配。気づくとすぐそこに何かがいるのである。驚いて息をころしていると、相手も動かない。剥製のように動かない。
あの逞しい脚、毛深さ、もののけ姫チックな風貌、天然記念物に指定されている日本カモシカである。どうやら、脚に怪我をしていて動けないらしい。
さて困ったのである。天然記念物には下手に触れることは出来ない。捕まえて手当てを施すことさえ、罪に問われかねないのである。
役所に連絡を入れると、なんと、忙しくて保護に来ることが出来ないという。こうなってはもう成す術が無いのである。あとは、自然の摂理に任せるしかない。安らかなる死を迎え野生動物の食糧となって果てることを祈るだけである。

2010/03/04

名は体を表わさないことは多々ある

大アサリという貝を沢山頂いたのである。ハマグリより遥かに大きなアサリである。
まず焼いてみた、開いた口に酒と醤油を少々。汁がたっぷり、身も大きいので、喜びも大きい。口に入れた瞬間旨い、と思ったのもつかの間、どうにも歯切れが悪くて
噛み切れない。焼きすぎたのか?噛んでいるうちにやや臭みも感じられてきた。
次は酒蒸しにしてみた。これで臭みも硬さも解消と考えた。が、解消されない。
あまり身が旨くないということは、ダシ用の貝なのだろうとお吸い物にした。が、あまりダシが出ない。なんだか臭みが際立ってしまった。
では素材の味を楽しむものでは無いのだろうと、焼いてバター醤油でしっかり味をつけてみた。臭みが気にならなくなり、まあ食える。
調べたところ、この大アサリと呼ばれる貝は、大きなアサリでは無いのである。ウチムラサキという全く別種の貝なのである。これでは、ウミヘビが大アナゴとして加工販売されている(た?)のと同じなのである。