2010/08/28

自然との共生(闘い)

今年はトウモロコシが豊作だったのです。
トウモロコシは、収穫した瞬間からどんどん味が落ちてしまうので、直ぐに食べてしまうのが一番。茹でて、蒸して、焼いて、飽きるほど食べたら、実をほぐして冷凍保存。冷凍庫が一杯になってしまったので、残りは軒下に吊るして乾燥保存をすることにしたのです。普通のトウモロコシでは乾燥してもポップコーンにはならないそうだが、どう違うのかを試してみよう。後は、粉にして食べることにしよう。
2~3週間が経過し、いい具合に実が硬くなってきたと思っていたら、屋根の上でガタガタとうるさい音がする。何事かと思い窓を開けると、猿の後ろ姿。足元には綺麗に実の無くなったトウモロコシの芯が落ちている。大切な冬場の食糧を失ってしまったのです。
この借りは必ず返してやる!芸を仕込んで猿回し?高所の実を獲らせる?食べちゃう?

2010/08/21

常識は疑ってみる

近頃ではあまり見かけなくなった黄色いスイカをもらったのです。
子供の頃には、その珍しさを喜んだものですが、大人になっては違和感のある色にどうも食欲がそそられない。着色シロップのかかったカキ氷を連想してしまうのです。
しかしである。スイカの原種は実は黄色だというのです。瓜の仲間であることを思えば、確かに黄色であることに頷ける。カボチャもトウガンもメロンもキュウリも、すべて緑色~黄色系。
これに納得すると、今度は赤色のスイカに違和感を憶えるようになってしまったのです。
人の感覚というものは、常識や習慣等というつまらぬ刷込みによって形成されているものです。

2010/08/10

本来の意味は次第に失われ、表面的な形だけが継承されてゆく

暑い夏には川辺で涼をとる。水音、虫の音を聞きながら、木陰で川風に吹かれているととても涼しいのです。
そんな夏の涼を楽しむ為に、毎年必ず簗を訪れるのです。地元の鼻曲り鮎(さすがに目の前での簗漁はもう行われていない)を、焼職人が遠火で時間をかけ焼き上げる。泳いでいる鮎がそのままの姿勢で固まったようなその形状は、食べるのがもったいないほどに美しい。
あれ?川辺にある畳敷きの簗で鮎を楽しみながらふと気付いた。そういえば、以前は席に着くと配られていた団扇が無い。あの団扇を仰ぐのもまた夏の情緒があったというのに。
うわ!近年改修されたこの簗には、エアコンが効いていた。