2009/09/28

歴史に耐え得る(ぼかすに価する)もの作り、もの選び、を大切にしたい

今、出来る大人の男の間で、白髪ぼかしが流行だ。
一般にネガティブに捉えられる要素を、ぼかすことによりポジティブに転換する。なんと繊細で前向きな方法論なのだろう。白髪頭じゃ爺さん丸出し、黒く染めては違和感ありすぎ、白髪ぼかしでチョイ悪オヤジ(*素敵な中年男性の意)ってことだ。カツラを捨てて禿げぼかし、ダイエットやめて肥満ぼかし、脱毛やめて無駄毛ぼかし、プチ整形やめて一重ぼかし、シークレットブーツを脱いで低背ぼかし、、、。素の自分を隠すのでなく、魅力的に見せる工夫を凝らすこと、それが大切だ。
身の回りのプロダクト、インテリア、建築、、、でも同様の発想が浸透するといい。古くなった、プロダクトを捨てるのでなく、インテリアを全面リフォームするのでなく、建物を壊すのでなく、少しだけ手を加えて(ぼかして)歴史を経た古いものならではの魅力を引き出す。そうありたいものだ。


0 件のコメント:

コメントを投稿