タレルの「光の館」をようやく訪れた。一度宿泊をしてみたいと思いながらも機会を逃していた場所だ。
金持ち収集家や投資家の為でなく、一般庶民の為の作品として作られ実際に使われていることを称賛したい。作品の中で、飯を喰らい、酒を飲み、糞を垂らし、垢を落とし、鼾をかくことが出来るとは、なんと素晴らしいのだろう。
美術館に物物しく鎮座し、著名であるが故に有難がられる作品とは一線を画している。作品の中で長時間を過ごし生活を営むことにより、有難き冠は取り払われ、素でその作品と接することができるのである。
このような、アートとデザインとの境界領域にある作品(愛称デザート)こそ、生きた芸術だと思うのである。
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