2010/03/20

オーガニックデザインの神髄はフォルムでなく機能性にある

残雪の間から、ザゼンソウがちらほらと顔を出し始めたのである。祠の中で、僧侶が座禅を組んでいるように見えることから命名されたこの座禅草、妖艶な水芭蕉のようでなかなか美しい。その美しさに加えて、この花は興味深い生態をもっているのである。早春の開花時に強い熱と臭いを発するのである。熱で雪を溶かして顔を出す。同時に強い臭いを放って虫をおびき寄せ、まだ虫の少ない雪解け時期の受粉を促進するのである。虫は雪間に顔を出した暖かな祠のなかで一休み。
自然とは、なんと理に適っている(機能的にデザインされている)のだろう。
しかしながらこのザゼンソウ、英語名では SKUNK CABBAGE と呼ばれるそうである。強い臭いがその名前の由来らしいが、幸いなことに我が家のザゼンソウ達は嫌な臭いはしない。清い水、清い土、で育つと臭いも清くなるのか?ザゼンソウとスカンクキャベツとでは、似て異なる品種なのか?日本人と欧米人との嗅覚の違いか?

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