急斜面、緩斜面、岩場、木道、とバラエティーに富んだ登山コースは整備も行き届いていて気軽に楽しめる。眼下に広がる尾瀬の湿原、それを取り囲む紅葉で覆われた山々。日が射し、雲に覆われ、雨、あっという間に雲は流れ、また日が射す。
尾瀬にある山だけに環境保護活動が徹底しているのだが、どこにでもマナーの悪い人間はいるものだ。周囲の植物を保護する為に、山の鼻からの登山道は狭く設定されており、登りだけの一方通行規制。ところが、ここを下ってくる輩が時々いるのだ。出会った不届き者は全部で四組。老夫婦や家族連れ。親が子連れで規則違反、いったいどんな子に育つのでしょう?後ろめたさを抱いての登山、いったい何が楽しいのでしょう?
私にとっての登山は心を洗う場だ。自分以外に頼るものの無い状態で自然(人の手は入っているものの、多くの登山客が毎年遭難する程度には十分に雄大な自然が残されている)と向かい合う。そこでは、お金も地位も価値を失う。人間によって作り出された社会システムから解放される束の間。裸の自分と向かい合う時間。
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