2009/08/23

幼い演奏家

GOLDMUNDのライブへ出かけた。会場は池袋の自由学園明日館講堂。フランクロイドライトとその弟子遠藤新による建築物だそうだ。風情良し、空調バッチリ(屋外トイレまでエアコン完備)、音響悪し。
かなり緊張した面持ちでGOLDMUNDことKEITH KENIFF登場。MCは全く無く、まるで発表会で演奏する少年のように朴訥と鍵盤を叩いてゆく。パソコンのキーボードを叩いているかのように無感情な演奏が淡々と進む。1-3分の短かな曲が終わる度に、引き攣った笑顔で会釈。会場の音響設備・遮音性が悪い為、ピアノ演奏の背景には、蝉やコオロギの鳴き声、バイク滑走音、若者が立ち話する声、が広がる。音数の少ない楽曲だけに、その行間を雑音で埋められては台無しだ。
想像するに、演奏力もスター性も無い少年が、成り行きで無理矢理ステージに引っ張り出されてしまったのだろう。ひいき目に見れば微笑ましいのだが、平に見ると入場料を取るには未熟すぎる。CDには十分にその価値はあるだけに、残念。

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