2009/11/20

大きな鼠さんは、クリスマスキャロルという西洋物語を餌に子供達を狙っているようです

年の瀬の物語といえば、日本では「忠臣蔵」がお決まりです。ってことで、歌舞伎座へ「仮名手本忠臣蔵」を観に行ってきました。
実際の討ち入りのあったのは1701年、その2年後の1703年には既に物語として上演されたというのだから、この事件への注目度が当時より高かったことがうかがえる。その後、今日に至るまで300年以上に渡って、人気が衰えないのだから凄い。映画、小説、テレビドラマ、数え切れぬ程膨大な数の作品が繰り返し作られ、飽きられることなく人気を博してきた。この忠義美談は、日本人の国民性形成に大きく寄与してきたに違いない。

この「仮名手本忠臣蔵」、その名の通り登場人物はすべて仮名で演じられている。江戸幕府がこの実話の上演を禁じた為に、仮名を充てたのだという。当時の歌舞伎が、今日のように保守的な伝統芸能でなく、反体制的な姿勢を有した庶民の文化であった事がうかがえる。

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