2010/06/19

日本の松や杉の木はタダ

思い切って落葉松の人工林を全て伐採したのである。土地は一気に開け、日が差し込み、爽快な解放感である。ここに、こつこつと様々な樹種の苗木を植えてゆき、感じのいい雑木林に再生させようと思っているのである。何十年もかかる大仕事になりそうである。
相当量の落葉松があったので、業者に伐採を頼んだのだが、引き取り価格は0円である。50-60年もかけて育った高さ20-30mの原木数百本が0円。この現状には驚きである。(決して足元を見られたわけでもないようなのである。)日本では杉や松の原木はただ同然、下手したら引き取り代をとられるような状況だそうである。
ではなぜ、輸入材より国産材が高いのか?原木をただ同然で仕入れているのに国産材は高い。海外の業者が原木を仕入れ、切り出し、製材し、わざわざ日本まで運んできた方がよっぽど安いというのだから驚きである。
どうも、日本の林業界の政策は解せないことだらけなのである。林業再生の為には巨額の国費が投じられていながらも、彼らは貴重な広葉樹の自然林を伐採し、有り余っている針葉樹を植樹して人工林に変えてきた。
針葉樹の間伐材利用がエコだとうたわれるが、問題の本質はそんな表面的な場所には無いと思うのである。そもそも、長い年月をかけてバランスを保っていた自然林を、何故、間伐の必要な人工林に変えてしまう必要があるのだろうか?それによって一体誰が利益を得てきたのであろうか??少なくとも我々一般市民には何の利益もない。逆に、不快な花粉症で悩まされる人々が急増しているのである。

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